◆インターロック方とは?
インターロックトレーニング法は、TonyTeeが開発したリズム感養成法である。
インターロックとは体幹連動という意味である。トニーティーは全ての効率の良い動きは体幹の連動によって生み出されていることに着目し、それが音楽と身体の動き、すなわちダンスによって養われるというユニークな発想の元に、日米ともに数多くの優秀なダンサーを排出してきた。
基本は7つの体幹往復運動からなり、それらの運動を音楽の拍に合わせて最大瞬発力・最大脱力・最大振幅で行うことにより、音楽の拍の持つ躍動的なリズムを体得する。その後、体得したインターロックの動きは実践におけるダンスやスポーツに自然と動員され、リズミカルでダイナミックな動きを生み出すのである。
◆インターロック3原則
1. 最大瞬発力
2. 最大脱力
3. 最大振幅
◆パルスリズムとは?
パルス(PULSE)とは、日本語で心拍、脈拍を意味する言葉である。
血液が心臓から送り出される時のような脈打つリズムは、躍動的な黒人音楽の拍(ビート)の性質と酷似しており、また優秀なスポーツ選手やプロダンサー達のリズミカルな動きも似ている。Tony
Teeは彼らのリズミカルな動きの源は連続曲線的な体幹の連動運動(インターロック)であり、ビートの強いダンス音楽によって培われてきたものであると考え、これを「パルスリズム」(Pulse-Ryhthm)と呼んでいる。
リズム感をよくするためには、このパルスリズムを身体、特に体幹で表現する能力を身につける必要がある。これは人種に問わず普遍的なものであり、Tony
Teeはそのための運動処方をインターロックトレーニング法としてメソッド化し、1985年よりこのメソッドをもって日米両国のダンス・スポーツの指導にあたってきた。
インターロック法は、指導の過程において当初には想像もしなかった様々な領域において副次的効果をもたらしている。「リズム感の育成」ということが本来の目的であるが、同時に安全性の高い有酸素運動であるため、これが体幹連動運動を相まって非常に高い「シェイプアップ効果」を示すこと。また、年齢性別場所を問わず誰でもどこでも気軽にエクササイズが出来るため、社会体育や生涯教育、福祉、病院のリハビリ、マタニティ等にも応用されていること。次代に即したダンススタイルや音楽を使用するために子供達の興味を強くそそること。その結果、幼児教育、障害児教育への応用がなされていること。筋の弛緩をベースに運動を繰り返すことから各種スポーツ団体のリラクゼーションや巧緻性トレーニング、リズムトレーニングとして導入されていること等々、今後も様々な分野で応用が期待されている。
◆7つのインターロックの説明
インターロックはシンプルな分、とても奥が深いのです。レッスンの度に「ハイ、ビートに合わせて」と簡単に言っていますが、実はこれ一つ取ってみても、突き詰めて行けばとても難しく、達人芸と言えなくもありません。しかし、最初からこれだと先が続きませんから、まずは「楽しく音楽に合わせて体幹を動かしてみましょう」から入ります。そして動けば「GOOD!」それが私を含め、誰しものスタートなのです。だからまずは楽しくやってみましょう。
インターロックは次の7つの基本運動から成り立っています。どれも単純な体幹を使った往復運動ですが、ポイントは音楽のビートに合わせて、弛緩と緊張動作を繰り返すことにあります。最初は、あまり無理をせず、ただ意識のポイントを明確にして(これがとても大事)、動かしてください。だんだんと体幹が動くようになり、同時に汗もしっかりかけるようになっていきます。
1.バード 首の動き
首を前に出してリズムを取る。たったこれだけのこと。実は気持ちよく踊るための要がこのバードなのです。最初は、なかなか思うように動かなくても大丈夫。日常生活で首なんてあまり動かさないのですから、動かなくて当たり前。疲れたら休んでOK。上手くなってくるとだんだんと力の配分がわかってきて、音楽に合わせて踊るのが楽しくなってきます。そして首の緊張や肩のこりも知らず知らずのうちに取れてくるからビックリ!!(という報告もたくさんあります)
2.スワン 胸前の運動
スワンは音楽のビートに合わせて、胸を前後に動かします。皆さん、不思議なことに胸を動かすと肩や腕まで動いてしまいます。「連動だからいいじゃないか?」 まあまあ、落ち着いて落ち着いて。「連動」とは、「動作に必要な部位だけを連ねて動かす」ことが大切で、胸の動きに肩や腕の動作は必要ないのです。肩や腕が動いてしまうというのは、無駄な動きをしている証拠です。
インターロックは筋肉のリラックスが最も大切。最初は、あまり大きく動かそうとせず、「ただ楽しく、胸を前に後ろに」という感覚でリズムを取ってください。胸を前後に動かすインターロックで、同時に肩や背中の緊張、こりがなくなったという報告がたくさんあるのです。
3.バット 胸後ろの運動
バットはスワンの逆の運動になります。つまり、音楽のビートを後ろでとります。肩を前に出して胸をへこめるようにしてリズムを取ります。意識ポイントは胸のみです。肩や腕に力を入れないように。これも肩や背中の緊張、こりを取り除き、柔軟な上半身を作ります。
4.パンサー 胸横の運動
これは日常生活ではほとんど行わない動作。でも歩き方の上手い人、歩く姿がリズミカルでカッコいい人はこの連動が結構上手い人です。左右へのバランス感覚やスムーズな重心補正は、パンサーならではの得意技です。だからこそ大切。また肩から背中の両側の筋肉まで使うので、身体が生き生きとしています。
5.ダック 腰前の運動
加齢とともに、どうしても腹筋や背筋が弱くなってきます。だからといってそこだけトレーニングするというのは、一般人にはつらいものです。ダックは音楽のビートに合わせて腰を前後に動かしてリズムを取ります。70年代の頃はみんなこうやって踊っていたのです。楽しく腰を動かしていく過程で、知らず知らずのうちに腹筋下部や背筋を適度に鍛えます。
6.シュリンプ 腰横の運動
シュリンプはダックの動きと全く逆で、音楽のビートに合わせて腰を後ろに動かしながらリズムを取ります。後ろでリズムを取るわけですが、実はポイントは前にあります。たいていの人は後ろを意識するあまり、前がおろそかになり、出っ尻になります。ボールを打つにはバットの引きがとても大切ですね。これと同じく、後ろで打つためには、しっかり前に引いて(ためて)おくことが大切なのです。
7.アリゲイター 腰横の運動
音楽のビートに合わせて、腰を左右に振ってリズムを取ります。一見簡単ですが、腰からカクカク動かさないようにしましょう。ジャズダンスのアイソレーション(体幹分離運動)とインターロック(体幹連動運動)と全く違うものです。カクカク動いてしまうということは、動きが「切れて」いる証拠であり、いつまでやっても「ノリ」は身に付きません。「ノル」ためには、肩甲骨(けんこうこつ)の下からが足だと思って、グイグイとグルーブィに動かすことです。楽しく、リズム感が良くなって、なおかつ横腹の贅肉が落ちた(なんて報告は未だありませんが)なんてことになれば最高ですね。頑張ってください。